SL鉄道模型転車台電動化実験その2
2012年12月31日


 前回に引き続いて講談社の週刊SL鉄道模型の転車台の電動化の実験を行っています。
 前回反転スイッチ付けて180°回転させたら転車台のレールの極性を変えないと付属のコントローラの転車台端子が使えない事が分かりました。
 今回は転車台が回転するとレールの極性も反転する機構を追加しました。
 また引き込み線も3本増やして本番と同じ5本でテストしてみます。

 まずレールの極性を反転させる仕掛けを作ってみます。
 レールからブラシで電極板に接触させ転車台が回転すると反対の電極板に接触して極性が変わります。
 モーターの仕組みと同じです。



 転車台レールにブラシを付けます。
 レールジョイントのランナーを使いました。



 ブラシにハンダ付けをしたリード線をレールの表に出しレールにハンダ付けします。



 電極板には接着面のある金属シートを使いました。
 ブラシが当たる部分だけでいいのですがかなり大きく貼ってしまいました。
 電極板にDCケーブルをハンダ付けします。
 このケーブルはコントローラーの転車台端子に接続します。



 今回の引込線にはフレキシブルレールを使いました。
 2mmのエンビ板を下に敷くとちょうどFineTrackと同じ高さになります。
 フレキシブルレールの場合、レールをずして転車台レールに合わせる事ができるため位置決めが楽です。
 引込線は5本ともジョイナーにリード線をハンダ付けしたものを使って電源を供給するレールと接続しておきます。

 今回も前回同様arduinoを使って転車台を制御します。
 追加した3本の引込線に止めるためマイクロスイッチを3個追加しました。



 共通のGNDをつなげてNO端子に接続して接点の端子はarduinoの各デジタル入力端子に接続します。



 今回DIGITALの4PIN〜6PINに新に追加したスイッチの端子を接続します。
 arduinoのスケッチはこちらになります。
 前回の反転スイッチのスケッチに新しいデジタル入力のチェックと停止位置を追加しただけです。
 arduinoのソフトウェアについては前々回の記事を参照してください。


 実際に転車台の操作を行った動画です。

     

 前回は転車台の向きに合わせて転車台用の電源の前進と後進を切り替える必要がありましたが今回は何も考えず車両の進ませたい方向にコントローラを切り替えるだけでOKです。
 おそらく配布される転車台も同様の機能が付いているものと思われます。

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