背景が前景、前景が背景
2009年11月15日


 みなさんはルネ・マグリットの「白紙委任状」という絵画をご存知でしょうか。
 タイトルはピンと来なくてもこの絵は一度は見た事があると思います。



 ルネ・マグリットは「イメージの魔術師」と呼ばれるベルギーの画家です。
 この絵を良く見ると背景である木や空間が馬の前に来ています。
 この絵を3Dにしたらどういうように見えるか興味が沸いてきてサンデーフォトスタジオを使って立体画像にしてみました。

 まず馬の絵を無視して木や空間を主体に前景切り出しおよび遠近設定をしてみました。  馬の前に来ている木や空間は遠い設定にします。
 遠近感は絵をみたイメージと変わらずちょっと面白みに欠けるようです。



 参考のために平行法で見る立体画像を載せておきます。

 今度は馬を主体に前景切り出しおよび遠近設定をしてみました。  馬の前に来ている木や空間は近い設定にします。
 奥にあるはずの木や空間が前に飛び出しこの絵の矛盾がより強調されます。



 参考のためにアナグリフ画像も載せておきます。  この画像を見るには赤(左)青(右)メガネが必要です
 左が背景主体の設定で右は馬主体の設定になっています。



 A4サイズに印刷した30LPIで玄関に飾ってみました。  予想通り訳の分からない絵になってしまいました。



 馬主体の方のデータをサンデー美術館にアップしましたので興味のある方はレンチキュラーレンズで見てみてください。

目次に戻る